イベントについて

チャグチャグ馬コは毎年6月の第2土曜日に開催されています。もともと旧暦の5月5日に行われていましたが、農繁期と重なるため昭和33年には新暦の6月15日とされました。 2001年からは、より多くの馬が参加でき多くの人が観覧できるようにと現在の日程になりました。
農耕で使役に使われる馬に感謝し、1年に1度馬を飾りたて、その労をねぎらうのが目的のチャグチャグ馬コ。 祭りに参加する馬の中には、実際に伐採作業に使役馬として働いている馬もいます。
色とりどりの装束をまとったおよそ60頭の農用馬が、盛岡市に隣接する滝沢市の鬼越蒼前神社から9つのスポットを経由して、盛岡八幡宮までの約14キロの道のりを「チャグチャグ」と鈴の音を響かせながら行進します。馬1頭につき引きこ2人、付き添い1人、乗るのは子供1人と決まっています。
2023年6月11日には、コロナ明け3年ぶりとなるチャグチャグ馬コ行進行事が開催されました。 当日は過去最高となる18.4万人の観客のみなさんにご来場いただき、大いに賑わいました。

ビュースポット

行進行事当日は交通規制や駐車場の変更などがございます。詳しくは行進ルートマップをご覧ください。

①鬼越蒼前神社

鬼越蒼前神社は、岩手県滝沢市鵜飼外久保にある神社である。神事のチャグチャグ馬コの参拝神社であり、行列の事始めの聖地として知られています。

毎年元旦にはチャグチャグ馬コが馬の守り神「鬼越蒼前神社」へその年の家内安全、五穀豊穣を祈願しに詣でます。新春の厳かな境内に艶やかな装束をまとった馬たちが詣でる姿は、初夏のチャグチャグ馬コとは違った魅力があります。



②滝沢市役所前

チャグチャグ馬コが、レンガの外壁の滝沢市役所前を行進します。

また、向かいにあるビッグルーフ滝沢では毎年、馬コとのふれあい、チャグチャグ馬コポスター展、滝沢駒踊りなど郷土芸能披露、お土産販売、ケータリングカーなどの出店があります。地域住民の方々から観光客までより深くチャグチャグ馬コに理解と親しみを持っていただけるお祭りです。滝沢市役所前を通るチャグチャグ馬コ行進を見てから、ビッグルーフ滝沢にもゆっくりお立ち寄りください。



③青山町・盛岡ふれあい覆馬場

盛岡ふれあい覆馬場(おおいばば)プラザは、盛岡市県営体育館の裏側にあるレンガの建物です。

1909年(明治42年)第一次世界大戦で軍事強化が叫ばれる中、荒天時に騎兵隊が馬の調教場所として使用できるようにと、屋内における兵馬の訓練場として建築されました。

現在は歴史的建築物として保存されており、市民の交流施設としてスポーツ練習、イベントなどができる多目的施設として利用されています。
当時のおもかげ残る青山町の一角を、チャグチャグ馬コが休憩と行進を行います。


④夕顔瀬橋・旭橋

河川敷に花の咲く北上川と岩手山をバックに橋を渡るチャグチャグ馬コの行進を見ることができます。爽やかな風の音や、流れゆく川のせせらぎを感じながらお楽しみください。

情緒あふれる材木町の通りを歩く馬コの姿も見どころです。



⑤材木町商店街

材木町のメインストリートである、全長430メートルの商店街の中をチャグチャグ馬コが行進し休憩地点にもなっています。

この通りは宮沢賢治ゆかりの地ということで、別名「いーはとーぶアベニュー材木町」とも呼ばれています。4月~11月の毎週土曜の夕刻には「よ市」が開催され、通りは歩行者天国になり、農産物や海産物、飲食物、地ビールやワインのほか、花や骨董品などが並び、観光客や地元の人々で賑わいます。城下町の風情が残る材木町商店街で、チャグチャグ馬コをお楽しみください。



⑥盛岡駅・開運橋

盛岡駅の滝の広場での休憩の後、盛岡駅と盛岡の街中を繋ぐ白く美しいアーチ橋「開運橋」をチャグチャグ馬コが行進します。

開運橋は別名「二度泣き橋」とも呼ばれており、転勤で盛岡に来た人が「遠くに来たなぁ、と橋の上で涙を流すが、時が経ち次の転勤で盛岡を離れるときには去りがたくてこの橋の上で再び泣く」という由来があります。

⑦大通り・桜山神社

盛岡中心部の商店街である大通りを通過し、美しい石垣を右手に見ながら、盛岡城址公園内にある櫻山神社前へと行進を進めます。

櫻山神社は1749年(寛延2年)に創設され、盛岡藩を治め、繁栄に寄与した南部家の四柱の神々が祀られています。「永続神」である南部家初代南部光行公「開拓神」である26代目南部信直公、「安泰神」である27代目南部利直公、「学問神」である36代目南部利敬公が崇められています。
チャグチャグ馬コをお楽しみの後に、ぜひご参拝してみてください。

⑧中津川・中の橋

小京都とも言われる美しい盛岡の街中を流れる中津川。きらめく川のほとりでチャグチャグ馬コが休憩をします。

春には盛岡市役所のほとりからしだれ桜が見られ、夏には鮎つりができ、秋には鮭がのぼり、冬には白鳥が羽を休めています。多様な表情をみせる中津川は、いつ訪れても心に安らぎを与えてくれます。
この川の上には中の橋という橋が架かっており、官公庁街と商店街をつないでいます。

⑨盛岡八幡宮

チャグチャグ馬コは、スタートから約5時間かけて滝沢~盛岡間の約14kmの道のりを行進して、終点である盛岡八幡宮へ向かいます。

盛岡八幡宮は今から300年以上昔の1680年(延宝8年)、29代目である南部重信公により建立されました。盛岡八幡宮に祀られている神は、第15代応神天皇の品陀和気命(ホムダワケミコト)で、農業、工業、商業、学問、衣食住など人間生活の根源の神として、昔から地域の人々の多大なる崇敬を集めてきました。
信仰や祝い事の拠りどころとして、現在も年間を通して多くの参拝者で賑わっています。